シルクは多くのマイナスイオンを持っております。このマイナスイオンを持っている絹は、昔から、健康繊維として活用されてきました。マイナスイオンの供給が人体にどのような作用をもたらすのでしょうか?
全ての生物は細胞から成り立っております。中でも人間はおよそ60兆個の細胞から構成されております。正常細胞は、細胞膜を境にして細胞膜の外側がプラス電位、内側がマイナス電位を保っております。そして、マイナの方がプラスより常に高い電位を保ち、細胞膜内外に電位差を生じさせております。このことにより細胞内に発生した代謝物質(老廃物)を細胞外に排出しております。この作用を新陳代謝といいます。細胞が新陳代謝を活発に行うことにより、生物は健康な状態を保つことができます。この反対に、プラスイオンが過剰に蓄積されますとスムースな新陳代謝ができなくなり、人体の生理機能に乱れが生じてしまいます。これにより老化を早めたり、自律神経失調症や更年期障害を引き起こします。また、これらの原因により、ストレスやイライラ、めまい、頭痛、不安定、集中力の低下を招くことになります。
マイナスイオンをいっぱい持っているシルクは、まさに健康繊維と言われる所以はここにあります。絹には700から1000位のマイナスイオンを持っております。この数字を自然界に当てはめると、森林浴が700位で、滝壺が1000位あります。シルクを着用することにより、毎日、森林浴や滝壺に行ったことになります。 実際に絹の効果効能を実験した方がいらっしゃいます。その方は、きもの評論家の中谷比佐子さんです。中谷さんは3匹の猿にそれぞれ合繊・麻・絹のチャンチャンコを作って、3日間着せてみました。その結果、合繊を着せた猿は荒っぽくなりました。麻を着た猿は何を着せられたかわからない様子です。絹を着た猿は、横座りになって、流し目を送っています。つまり、絹を着た猿はリラックス効果があることが分かりました。この実験によりシルクのマイナスイオン効果があることは間違いないといえるでしょう。